シュヴァルについて

シュヴァルは人付き合いが悪く、特に知識があるわけでもなかった。
そんな男が道端に落ちている石に魅せられて、ひとり黙々と石を積み重ねた。
まるで自分の意思を確認するかのように。
彼の独創的な空間は、彼の持つ中途半端な知識のかけらを集大成したもので、
バラバラの思想がひとつの魅力的な建造物を形成していることを、はっきりと感じることができる。
シュヴァルは、この理想宮の建設に、実に33年もの月日を費やした。

完成後、ここを自らの墓とすることを希望したが、村に反対されてしまった。
78歳から7年以上の年月を費やして、彼は墓地のある場所にももうひとつの建造物を完成させた。
そして、その2年後の88歳で息を引き取った。
今、シュヴァルはここで静かに眠っている。

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