2.ジェセル王
第2王朝にジェセル王というファラオがいます。このファラオとき、エジプト史上初のピラミッドである「階段ピラミッド」(サッカラにある)が建設されました。この設計をしたのが宰相イムヘテプ(イムホテプとも呼ばれる。象形文字であるヒエログリフには母音がないため、色んな読み方ができる)です。こちらの方を知っているかもしれませんね。このピラミッドはマスタバ(簡単な墓)を積み重ねたものだというのが定説です。実際に中からミイラの足が発見されているので、墓に間違いはないでしょう。
ここで、イムヘテプについて少しお話しします。「ジェセル王の治世、7年間ナイル川が氾濫せず大飢饉が起こったとき、当時クヌム神殿(ナイル川の水量調節はクヌム神の役割だと信じられていた)の神官だったイムヘテプ祈祷によってナイル川は再び氾濫し、大地が豊かに実った。」という経緯から、イムヘテプはジェセル王に宰相として登用されたのです。これは碑文として残っていて、アスワンのサーヒル島にあるので探してみてください。ちなみにイムヘテプは、天文学者や書記としても優れた才能を持っていて、特に医学についてはプトレマイオス時代に「医学の神」とされました。ファラオ以外では唯一「神」とされた人です。